心躍る副産物

ものづくりの過程では、
3段階ほどデザイン画を描くことにしています。

はじめはラフに。
イメージを頑なにしすぎないよう、筆の流れるままに。

次は心に留まった予感だけを拾い、細密に。
石を置いたところ、立体としてのシルエット、
ほぼこの段階で完成像をつかみます。

私はこの工程が結構なお気に入り。
子供の頃に憧れた植物図鑑や細密画集のように、
ずらずらと整列させたり、大小リズムをつけてみたり、
一枚の画用紙の中で、配列にも気を配ることを密かな楽しみにしています。
「並んでいることの愛らしさ」について理屈は様々あるようです。
長くなりそうなのでそのお話は控えましても、
誰に見せるでもないので、はっきりと自己満足ですね。
まだ見ぬかたちへ頭は悩ませながらも、
ものづくりの過程での副産物に、こっそり心躍らせているのです。

———————

ちなみに、デザイン画最後の一枚は職人への依頼書。
こちらはもっともシビアです。
平面から立体へかたちを起こす際に必要な
構造や寸法を決め、理論的に描き進めるもの。
建築物のように、部分の役割と全体のまとまり等、
目的を持ったかたち作りを心がけています。

とは言え、たまには”なんとなく”の感覚を大切に、
肩の力を抜かなければ…。
理詰めだけでも、感覚だけでもないその間で
ずっと行き来を繰り返す日々です。

関連記事

  1. 「やってみなはれ」の日

  2. 抱えきれないからこそ

Calendar

2018年10月
« 9月   11月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
PAGE TOP